2014/03/05

ロボットレストランについて


ロボットレストランに行ってきた。

撮った写真をあとから眺めると「なんだこれ、ストリップショーに行ってきたんだっけかな」と思わず自分自身を勘ぐってしまったが(恣意的に写真を撮ったなら、いざしらずー否、正しくは恣意的に写真を撮ったから、仕方なく)、しかしロボットレストランに「行って良かった」と思えたのは健康的な若々しい女性の四肢を縦横無尽に眺めることができたことだけが理由ではなかった。そこには意味不明さがあった。そしてその意味不明さには、試行錯誤の影・努力の影、そして生命の輝きがあった。

この記事では、ロボットレストランの思い出を備忘録として残すことで、のちのちのロボットレストランについての解釈(そこにある試行錯誤・努力の影、そして生命の輝きの哲学・文学)の手がかりとして役立つことを期待したい。




入り口・会場への道・チケット


ショーは70分間だった。
5000円を払うと、待合室に案内される。


超豪華! 待合室!!

お弁当(肉と魚を選べる)とお茶がもらえる。

お弁当、うん、うーん、美味しい



お弁当の蓋を空け、舌鼓を打っていると徐ろにショーが開始する。


なおショーはいくつかの演目に分かれている。


1 和太鼓・般若によるダンス・銅鑼・龍の演舞


歌詞が深い「何事もうまく行かぬ人生の…云々」
突然和太鼓が始まって観客は目が点状態
しかし和太鼓、バッチリ合っていて衣装も相まって飽きない
その他の演目も趣向が凝らされていて、単純におもしろい(観客が戸惑う反応も含め)
銅鑼は…必要かな…(うるさかった)笑




2 休憩 ロボットによる「君を乗せて」(「風の谷のナウシカ」主題歌)キーボードによる生ピアノ演奏

ハウル(CD音源)→ナウシカ、この演奏、なかなかワビサビが効いていて聴かせる



3 ポールダンス、バニーガールによるドラム演奏


なんと目の前でポールダンスを見ることが出来る
なお、巨大な「お立ち台」は演目毎に搬出搬入が忙しい



4 休憩 ロボットによる新世紀エヴァンゲリオンの楽曲キーボードによる生ピアノ演奏

再び謎に聴かせる



5 原始時代の原住民・動物たち vs 未来世界の宇宙人のバトルショー


設定がとても細かった、原始世界に未来人が襲ってくるだけなのに
基本的には、大胆な殺陣が行われる
右はパンダが未来人にやられている様子


左はパンダが巨大な牛に乗って未来人を襲っている様子
右は巨大なサメが未来人を襲っている様子、規格外の鮫だった
牛、鮫のほかにも巨大なクモが出てきて未来人を捕食していた



6 女戦(ダンサー)たちの自己紹介

だんだん推しメンが出来始めて、ダンサーに夢中だったので写真なし



7 大型ロボットによるパフォーマンス

同上、しかしこのあたり(いや全編)は
(男性にとって)一見の価値有りなので、ぜひその目で確かめてほしい



8 記念撮影   *無機質なロボットと一緒に写真が撮れる

女の子とは撮れません




9 バイク・戦車・セグウェイ的な乗り物などを使ったパフォーマンス


だんだんとこのあたりから、ダンサーがはしゃぎまくっている僕達を意識してくれるようになって
手を振ってくれたり、ポーズしてくれたり、シャッターチャンスを作ってくれたり・・・

こっちもだんだんと際どい衣装を照れずに直視できるようになってきた!
(溢れ出んばかりの童貞根性!)



もはや、書いていて意味不明である。


しかし、僕が感動したのは、この意味不明さだ。


決した下品なエロスではない。
エロスは迂回して目指されると思いきや、いつのまにかその遥か上空を通過していく。

根本には、どことなく人生への虚無感、そして今夜も何処か誰かのために扉の開かれているバーのような雰囲気を漂わせ、民族・伝統芸能・性・原始世界・未来・自然の脅威・動物たち・平和・戦争・近代科学文明(ロボット!)・ショービズ・ダンス・先端クラブミュージック、およそ70分間では網羅し尽くせないありとあらゆる世界を飛び越えてショーは進んでいく。


「あ、終ったの?」と思わせるところまで示唆的だ。

そう、歌舞伎町は眠らない。



人生に大きな深みを与えてくれた、筆舌には尽くし難い稀有な経験であった。